目の下のクマ
目の下にできるクマには、大きく分けて、2つの種類があります。
1つ目は下眼瞼の色調によってできるクマです。具体的には、下眼瞼の色素沈着や皮膚のすぐ下にある細かい静脈の血流が悪く、うっ滞することが原因となります。このタイプの場合、皮膚の色調そのものに原因があるために目の下の皮膚を引っ張ってもクマが消えないという特徴があります。
もう1つは、下眼瞼の構造によってできるクマです。こちらのタイプは、目袋(目の下のふくらみ)が大きく突出しているために、その下に影ができていることが原因です。この場合、目の下の皮膚を引っ張ると、ふくらみが平らになるため、クマ(影)が見えなくなります。
クマの原因と種類
下眼瞼の色調によってできるタイプ
下眼瞼の色素沈着や、血行不良によってできるクマです。色素沈着を改善したい場合、レーザー治療等が適応となります。また、下眼瞼の血行不良を改善したい場合、プラセンタ注入等が適応となります。下眼瞼の構造によってできるタイプ
このタイプの場合、下眼瞼のふくらみを平たくすることが必要で、いくつかの方法があります。一つは、手術により、下眼瞼のふくらみの原因となる脂肪を除去する方法です。手術には、下眼瞼の皮膚側を切開する方法と、結膜側を切開する方法があります。皮膚側を切開しても、傷痕は目立ちにくいですが、結膜側を切開する方法の場合には、表面から傷自体が見えません。
もう一つ、ヒアルロン酸等の注入剤を、目袋の周囲の陥凹した部分に注入し、全体を平坦にする方法があります。この場合には、切開自体が必要ありませんが、注入剤は徐々に吸収されるので、効果を維持するには、定期的な治療が必要となります。
顔プラセンタ
プラセンタには『抹消血管血流促進作用』 『メラニン抑制作用』がありますので、目の下のクマを目立たなくします。
下眼瞼形成(目の下のたるみを取る)
下瞼の皮膚・脂肪による「たるみ」を除去する手術です。 瞼縁の皮膚を切開し、下瞼の「眼窩脂肪」を除去、あるいは適切な位置に移動して、瞼のたるみを改善します。この際、余剰な皮膚を切除することで、皮膚によるたるみ、クマを改善します。
ヒアルロン酸注入
加齢によるシワや鼻唇口や目元のくぼみ、たるみ解消や目の下のクマ解消の治療として効果が得られます。 持続期間については、部位や注入量などによって異なりますが、約半年~1年程度の持続が期待できます。